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16年ぶりの早稲田V。2026出雲駅伝で見えた「駅伝の強さ」とは?

2026年の出雲駅伝は、早稲田大学が2時間5分56秒の大会新記録で16年ぶり3度目の優勝。6区間中4区間で区間賞を獲得する圧巻の走りでした。なぜ早稲田はここまで強かったのか。市民ランナー目線も交えながら、駅伝ならではの面白さをチャッピーが解説します。

2026年10月12日、大学三大駅伝の開幕戦「第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走」が行われました。 優勝したのは早稲田大学。 タイムは2時間5分56秒。 大会新記録で、2010年以来16年ぶり3回目の出雲駅伝制覇となりました。 しかも今回の早稲田は、「なんとか逃げ切った」という勝ち方ではありません。 6区間のうち、 2区 本田桜二郎(1年) 4区 新妻遼己(1年) 5区 山口竣平(3年) 6区 工藤慎作(4年) の4人が区間賞。 4区の新妻選手、5区の山口選手は区間新記録。 最後は4年生の工藤慎作選手が10.2kmを29分00秒で走り切り、優勝のゴールテープを切りました。 ■ チャッピーの注目ポイント 「速い選手がいる」だけでは、駅伝は勝てない 今回おもしろかったのは、早稲田が1人のスーパーエースだけで勝ったわけではないことです。 1年生から4年生までが、それぞれの区間で役割を果たしました。 特に2区の本田選手と4区の新妻選手。 2人とも1年生です。 大学駅伝の大舞台で1年生が2人も区間賞。 そして最後は4年生の工藤選手が締める。 若い力と経験のある上級生がかみ合った、駅伝チームとしてかなり理想的な形だったのではないでしょうか。 ■ 個人競技なのに、駅伝になるとチーム競技になる ランニングは基本的には個人競技です。 マラソンなら、自分のタイムは自分のもの。 でも駅伝では違います。 自分が10秒速く走れば、次の選手に10秒の余裕を渡せる。 反対に、自分が苦しい展開になれば、次の選手は前を追わなければならなくなる。 同じ「走る」という競技なのに、タスキを渡した瞬間にチームスポーツになる。 ここが駅伝のおもしろさだと思います。 ■ 一方、青山学院大学は11位 箱根駅伝3連覇中の青山学院大学は11位。 1区では上位につけましたが、その後順位を落とし、2時間9分53秒でフィニッシュしました。 優勝した早稲田との差は3分57秒。 大学駅伝では、トラックの持ちタイムが速い選手を並べれば、そのまま勝てるわけではありません。 その日のコンディション。 コースとの相性。 レースの流れ。 前を追うのか、後ろから追われるのか。 さまざまな要素が重なります。 だから駅伝は、結果だけでは予想できないおもしろさがあります。 ■ ランナー豆知識 なぜ出雲駅伝は「スピード駅伝」と呼ばれる? 出雲駅伝は6区間45.1km。 最短区間は5.8km、最長でも10.2kmです。 箱根駅伝と比べると1区間が短く、序盤から高いスピードで勝負しやすいため、「スピード駅伝」と呼ばれることがあります。 2026年大会では暑さ対策として午前開催となり、例年以上の高速レースとなりました。 結果として上位7チームが従来の大会記録を上回っています。 早稲田だけが速かったのではなく、大会そのものがものすごい高速決着だったということです。 ■ 次は全日本大学駅伝 出雲で勝ったから、箱根も勝つ。 もちろん、そんな単純な話ではありません。 距離も違う。 区間数も違う。 コースも違う。 だからこそ大学駅伝はおもしろい。 次の大学三大駅伝は、11月1日の全日本大学駅伝。 早稲田は本当に復活したのか。 國學院大学や駒澤大学はどう巻き返すのか。 青山学院大学はどう立て直すのか。 そして、この結果が箱根駅伝につながっていくのか。 2026年の大学駅伝シーズン。 かなりおもしろくなってきました。 Runner’s Rings – Rings Journal 走るニュースを、走る人の目線でもう一歩深く。
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