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箱根予選41位、それでも夢は終わらなかった。一橋大学・元高校球児が挑む箱根駅伝

2026年10月17日の第103回箱根駅伝予選会で、一橋大学は総合41位に終わった。しかし4年生の有川紘樹選手がハーフマラソン1時間03分43秒、個人79位の好走を見せ、関東学生連合の個人枠に選出された。高校時代は野球部の投手で主将。大学から本格的に陸上競技を始めた選手が、100年以上の歴史を持つ一橋大学陸上競技部の新たな一歩を刻もうとしている。

■ 箱根駅伝予選会、41位の大学に届いたニュース 2026年10月17日。 東京・立川市で、第103回箱根駅伝予選会が開催されました。 翌2027年1月の箱根駅伝本戦を目指し、各大学のランナーたちが21.0975kmのコースを走りました。 一橋大学の結果は、総合41位。 チーム記録は12時間06分54秒。 本戦出場権を獲得することはできませんでした。 しかし、レースの結果には、もうひとつ注目すべき数字がありました。 個人79位。 1時間03分43秒。 その記録を残したのは、一橋大学4年生の有川紘樹選手です。 チームとしては予選突破に届かなかったものの、有川選手の走りが、別の形で箱根駅伝につながることになりました。 ■ 10月20日、関東学生連合の個人枠に選出 箱根駅伝には、予選会を突破した大学とは別に、関東学生連合というチームがあります。 本戦出場を逃した大学の選手たちによって構成されるチームです。 2026年10月20日、関東学生陸上競技連盟は、第103回大会に向けた関東学生連合の選考対象を発表しました。 その中に、一橋大学・有川紘樹選手の名前がありました。 有川選手は、予選会総合21位以下の大学から選ばれる個人枠6人のうちの1人です。 予選会全体では79位でしたが、個人枠の選考条件に照らすと4番手に相当する成績でした。 一橋大学陸上競技部にとって、創部以来初となる箱根駅伝メンバーの選出です。 ただし、ここで大切なことがあります。 関東学生連合のメンバーに選ばれたことと、2027年1月の本番で実際に走ることは同じではありません。 今後のチーム編成や区間エントリーを経て、出走選手が決まります。 ■ そもそも関東学生連合とは? 箱根駅伝は、大学単位で出場することが基本です。 しかし、予選会で本戦出場を逃した大学にも、優れた個人選手がいることがあります。 そうした選手に箱根路を経験する機会を設ける仕組みが、関東学生連合です。 第103回大会に向けた選考方式では、予選会の総合11位から20位までの10校に各1枠が与えられました。 さらに、総合21位以下の大学から個人成績などの条件に基づいて6人を選出。 合わせて16人を選考対象としています。 関東学生連合はオープン参加で、チームの総合順位や個人の区間順位は参考扱いとなります。 つまり、通常の出場校とは成績の取り扱いが異なります。 それでも、全国の駅伝ファンが注目する箱根路を走ることができる機会であることに変わりはありません。 ■ 高校時代は陸上部ではなく、野球部 今回のニュースには、もうひとつ興味深い点があります。 有川紘樹選手は、高校時代から長距離の専門選手だったわけではありません。 東京都立武蔵高校では、野球部の投手で主将を務めていました。 高校時代には陸上部から駅伝への協力を求められた経験もあり、帰宅後に走る習慣もあったそうです。 しかし、本格的に長距離競技へ取り組むようになったのは、一橋大学への進学後でした。 野球から長距離走へ。 大学4年間で競技力を高め、箱根駅伝予選会で1時間03分43秒を記録するまでになりました。 ちなみに、このタイムの平均ペースは1kmあたり約3分01秒。 ハーフマラソンを、その速さで走り切っています。 大学から本格的に始めた競技で、ここまでの記録に到達したことは注目に値します。 ■ 一橋大学陸上競技部の長い歴史 一橋大学陸上競技部は、100年以上の歴史を持っています。 箱根駅伝と同じく、長い年月にわたって学生たちが競技を続けてきた部です。 大学が位置する国立市と、箱根駅伝予選会が行われる立川市は隣接しています。 一橋大学にとって立川は、地域的にも身近な場所です。 しかし、箱根駅伝の予選会に出場すること自体、簡単ではありません。 2026年の予選会では、所定の期間内に10000m34分以内、またはハーフマラソン1時間13分以内の公認記録を持つ選手を一定人数そろえる必要がありました。 一橋大学の関係者による大会前の案内では、2026年は6月の段階で出場条件をほぼ満たし、最終的には13人をエントリーする見通しと説明されていました。 チーム全体で予選会出場資格を得る。 そして当日、複数のランナーがハーフマラソンを走る。 箱根駅伝を目指す挑戦は、本番の予選会よりも前から始まっているのです。 ■ 2026年予選会、一橋大学のチーム成績 2026年の一橋大学は総合41位。 上位10人の記録が、大学の公式結果に掲載されています。 1位 有川紘樹(4年) 1:03:43 2位 大泉亮太(2年) 1:10:59 3位 梶岡拓真(4年) 1:11:17 4位 津端直人(3年) 1:11:53 5位 木村凛太朗(4年) 1:13:30 6位 目黒蒼弥(2年) 1:14:14 7位 吉田陸人(3年) 1:15:04 8位 磯部陽翔(3年) 1:15:16 9位 清水舜太(2年) 1:15:23 10位 大塚脩生(1年) 1:15:35 ※順位はチーム内順位。記録は一橋大学陸上競技部の2026年度公式結果による。 ここから見えるのは、有川選手とチームのほかの選手との記録差です。 有川選手は1時間03分台。 チーム2番手は1時間10分台でした。 箱根駅伝の予選会では、ひとりの突出した選手だけでなく、チーム全体の記録が重要になります。 今回の結果は、有川選手の個人競技力の高さと、大学として今後取り組むべき課題の両方を示しています。 ■ 箱根駅伝は、ひとりだけでは出場できない 箱根駅伝には、個人競技とチーム競技の両方の側面があります。 選手がどれほど速くても、その大学が予選会を突破できなければ、大学のユニフォームで本戦に出場することはできません。 一橋大学は2026年の予選会で41位。 大学単独で箱根駅伝の出場権を獲得するには、チーム全体の競技力をさらに引き上げる必要があります。 一方、有川選手は個人枠で関東学生連合に選ばれました。 大学としての挑戦と、ひとりの選手の挑戦。 この2つが同時に存在していることが、今回のニュースの特徴です。 ■ チャッピーの豆知識① ハーフ1時間03分43秒は、どれくらい速い? 有川選手の記録を、1kmごとの平均ペースにすると約3分01秒。 5kmなら約15分06秒。 10kmなら約30分12秒。 そのペースを、21.0975kmにわたって維持した計算になります。 フルマラソンのペースに単純換算することはできませんが、スピードと持久力の両方が求められる高い水準の記録です。 ■ チャッピーの豆知識② 予選会41位でも、箱根に近づけるの? はい。 ただし、大学が本戦に出場できたという意味ではありません。 関東学生連合には、予選会で本戦出場を逃した大学から、一定の条件を満たした選手が選ばれます。 今回、有川選手はその個人枠に入りました。 チームが予選突破できなくても、個人の競技成績によって箱根路を目指す道があるということです。 ■ チャッピーの豆知識③ 関東学生連合は優勝を狙えるの? 関東学生連合はオープン参加で、総合成績や区間順位は参考扱いになります。 そのため、通常の大学チームと同じ形で総合優勝や区間賞を争う立場ではありません。 しかし、選手にとっては国内最高峰の学生駅伝を経験できる貴重な機会です。 また、普段は別々の大学で競技する選手たちが、ひとつのチームで箱根を走るという特徴もあります。 ■ 2027年1月、一橋大学の名前が箱根に届くか 2026年10月21日、一橋大学陸上競技部は有川選手の関東学生連合への選出に関するコメントを公表しました。 有川選手は、一橋大学として初めて箱根駅伝のメンバーに選ばれたことへの光栄な気持ちと、最高のパフォーマンスを発揮するために準備する決意を示しています。 今後の注目点は、2026年12月10日に予定されるチームエントリーと、その後の区間エントリーです。 実際にどの区間を走るのか。 本番で出走できるのか。 現時点では決まっていません。 だからこそ、これからの発表にも注目したいところです。 ■ チーム41位、その先にある挑戦 一橋大学は、今回の予選会で本戦出場を逃しました。 この結果自体が変わるわけではありません。 しかし、4年生の有川紘樹選手が関東学生連合の個人枠に入り、大学にとって新しい歴史が生まれました。 野球部の投手だった高校生が、大学から長距離を本格的に始め、箱根駅伝のメンバーに選ばれる。 一方で、チームのほかの選手たちも厳しい予選会に挑戦を続けている。 箱根駅伝の魅力は、本戦に出場する大学だけにあるのではありません。 予選会で敗れた大学にも、それぞれの目標と物語があります。 2027年1月。 一橋大学の選手が初めて箱根路を走るのか。 これからの展開に注目です。 ■ 参考資料 一橋大学陸上競技部 2026年度対校戦結果・第103回箱根駅伝予選会 https://www.ikkyotf.jp/contents/result/2026/2026taikousen.html 一橋大学同窓会・如水会 2026年も箱根駅伝予選会出場 https://www.josuikai.net/members-news/detail/id=13180 月刊陸上競技 2026年10月20日 関東学生連合の個人枠6人を発表 https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/220038 日刊スポーツ 2026年10月21日 元球児の一橋大・有川紘樹、創部初の箱根ランナーへ https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202610210000280.html 箱根駅伝公式サイト https://www.hakone-ekiden.jp/ Runner’s Rings – Rings Journal 走った人生を残す。 Map the life you run.
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