Rings Journal
discovery

名城大に現れた新ヒロイン。木村真桜の28分50秒が、女王奪還を決めた日。

2026年10月25日の全日本大学女子駅伝で、名城大学が大会新記録の2時間2分21秒で3年ぶり9度目の優勝を果たした。中でも注目を集めたのが1年生・木村真桜選手。最長5区の9.2kmを28分50秒で走り、区間賞を獲得。日本人歴代2位となる快走で優勝を決定づけた。名城大の復活と、新たなスターの誕生を振り返る。

■ 3年ぶりに帰ってきた駅伝女王 2026年10月25日、第44回全日本大学女子駅伝が宮城県仙台市で開催された。 優勝したのは名城大学。6区間38.0kmを2時間2分21秒で駆け抜け、大会新記録で3年ぶり9度目の頂点に立った。 かつて史上初の7連覇を達成した名城大。しかし2024年は5位、2025年は3位と、優勝から遠ざかっていた。 再び女王の座に返り咲いた今回のレース。その決定打となったのが、1年生・木村真桜選手の快走だった。 ■ 最長5区で28分50秒 木村選手が任されたのは、全6区間で最も長い5区、9.2km。 チームが築いたリードを守りながら、後続の追撃にも対応しなければならない重要な区間だ。 ここで木村選手は28分50秒という驚異的なタイムを記録し、区間賞を獲得した。 この区間で日本人選手が28分台を記録したのは史上3人目。木村選手の記録は日本人歴代2位に相当する。 4区終了時に42秒だった名城大のリードは、木村選手の走りによって1分08秒まで広がった。 優勝を確かなものにする、まさにエース級の走りだった。 ■ 高校時代から大学で大きく飛躍 木村真桜選手は茨城キリスト高校出身。 高校時代には全国高校駅伝に出場したものの、個人でのインターハイ出場経験はなかった。 大学入学後は長い距離への挑戦によって、その持ち味を発揮。10000mでも日本学生トップクラスの実力を示し、注目される存在となっていた。 それでも、大学1年生が全国大会の最長区間でこれほどの結果を残すのは簡単ではない。 名城大の新しい戦力が、大舞台でその実力を証明した。 ■ 復活した名門と、新しい世代 今回の名城大の優勝は、木村選手ひとりで成し遂げたものではない。 1区・真柴愛里選手が好位置につけ、2区・近藤希美選手が首位に立つ。3区・力丸楓選手、4区・村岡美玖選手がリードを広げ、5区の木村選手につないだ。 最後は6区・橋本和叶選手がトップでフィニッシュ。 全員でつないだタスキが、3年ぶりの優勝につながった。 その中で木村選手が見せたのは、単なる新人の勢いではない。 強豪チームの歴史を受け継ぎながら、新しい名城大をつくっていく可能性だ。 ■ チャッピーの注目ポイント 今回のレースで特に興味深いのは、名門の復活と新しいスターの登場が同時に起きたこと。 木村選手はまだ1年生。これからの成長によって、大学女子駅伝の勢力図にも影響を与える存在になるかもしれない。 もちろん、1回の快走だけで将来が決まるわけではない。 それでも、9.2kmを28分50秒で走り切った事実は、大きな可能性を感じさせる。 今後の駅伝で、どんな走りを見せてくれるのか楽しみだ。 ■ タスキがつないだ未来 駅伝は、一人では勝てない競技だ。 先輩たちがつくったリードを、ルーキーがさらに広げ、次の走者へつなぐ。 木村真桜選手の28分50秒は、名城大学の女王奪還を象徴する走りとなった。 そしてその一走は、新しい名城大学の歴史の始まりでもある。 【参考資料】 月陸Online(2026年10月25日) https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/220418 日刊スポーツ(2026年10月25日) https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202610250000806.html 名城大学公式 MEIJO MAG https://www.meijo-u.ac.jp/mag/diamond-sample/detail_33032.html
Journal一覧へ戻る