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検索しても見つからないアプリから、世界に見つけてもらえるアプリへ。Runner’s RingsのSEO改善記録

個人開発のランニングアプリ「Runner’s Rings」で、検索エンジンやSNSに情報を正しく伝えるための改善を実施した。Google AdSenseの審査に苦戦する中、AI開発パートナーのチャッピーと独立監査役のむせが協力し、65ページのURL設定、49記事の構造化データ、SNS共有情報を整備した。その舞台裏を振り返る。

走った道が地図に刻まれ、努力が年輪のように積み重なる。 それがRunner’s Ringsのコンセプトだ。 けれど、どれだけ思いを込めてアプリを作っても、存在を知ってもらえなければ使ってもらえない。 個人開発を続ける中で、その現実にも向き合うことになった。 ■ 記事を増やしても、簡単には進まない Runner’s Ringsでは、ランニングの楽しさや開発の舞台裏を伝えるために、Rings Journalを育ててきた。 機能の紹介だけでなく、「なぜこの機能を作ったのか」「走った記録を残すことに、どんな意味があるのか」といった考えも記事にしている。 一方で、Google AdSenseの審査には何度も挑戦し、不承認が続いていた。 記事の数だけが問題なのだろうか。 そもそも、検索エンジンにサイトの情報を十分に伝えられているのだろうか。 そこで、サイトの技術的な土台を改めて確認することにした。 ■ 開発するAIと、監査するAI Runner’s Ringsの開発では、ChatGPTの「チャッピー」が実装を担当している。 そして、変更内容を別の視点から確認するのが、独立監査役の「むせ」だ。 チャッピーが作り、むせが確認する。 問題が見つかれば、チャッピーが修正する。 最終的に完成と判断するのは、人間である開発者だ。 AIが自分の作業を自分だけで評価して終わらせない。 そんな開発体制で、今回のSEO改善にも取り組んだ。 ■ 第1段階:65ページの正式なURLを明確にする 最初の課題は、canonicalという設定だった。 これは検索エンジンに「このページの正式なURLはこちらです」と伝える仕組みだ。 同じ内容が複数のURLで表示される可能性がある場合、どのURLを基準にするかを明確にできる。 調査では、設定が不足しているページが見つかった。 そこで、トップページや各機能ページに加え、過去のJournal記事にも設定を追加した。 むせは公開サイトのsitemapに含まれる65ページをすべて調査。 最終結果は65ページ中65ページで設定正常。 重複や誤ったURL指定はゼロだった。 ■ 第2・第3段階:SNSで伝わる情報を整える 次に改善したのが、OGタグという仕組みだ。 XやThreadsなどでURLを共有するとき、ページのタイトルや説明文、画像をSNS側に伝える役割がある。 ランニングアプリにとって、SNSでの共有は大切な入口だ。 走った記録や年輪画像をきっかけに、まだRunner’s Ringsを知らない人が興味を持ってくれるかもしれない。 そこで、主要ページや過去のJournal記事に必要な情報を整えた。 共有画像には、すでにサイトで使用していた地図のプレビュー画像を採用。 さらに、Xで大きな画像カードを表示しやすくする設定も追加した。 新しい画像を大量に作るのではなく、まず既存の素材を活用する。 個人開発では、こうした判断も重要になる。 ■ 第4段階:49本の記事を検索エンジンに伝える 最後に取り組んだのが、JSON-LDという構造化データだ。 これは、ページに書かれている情報が「サイトの情報」なのか「記事」なのかを、検索エンジンが理解しやすい形で伝える仕組みだ。 トップページには、WebSiteとOrganizationの情報を追加。 Journalには、BlogPostingという記事向けの情報を追加した。 対象となったのは、初期から公開していた12本と、新しい仕組みで公開された37本。 合計49記事だ。 さらに、これから公開する記事にも自動で構造化データが付くように、記事生成の仕組みも修正した。 むせが公開サイトを再び全数監査した結果、JSONの構文エラーはゼロ。 新旧49記事すべてで、記事の構造化データが正常に出力されていることを確認できた。 ■ 4段階の改善、すべて合格 2026年10月29日。 4段階に分けたSEO改善は、むせの独立監査をすべて通過した。 65ページのcanonical設定、49記事の構造化データ、SNS共有情報。 見た目の派手な新機能ではない。 ユーザーが画面を開いても、違いに気づかないかもしれない。 それでも、Runner’s Ringsを長く運営するために必要な整備だった。 ■ これで世界に見つけてもらえるのか? ここは、正直に書いておきたい。 今回の改善で、検索順位が上がると決まったわけではない。 Google AdSenseの審査に合格する保証もない。 検索エンジンやSNSに情報を伝えるための土台を整えた、というのが今回の成果だ。 そして、英語専用URLの整備など、海外のランナーに見つけてもらうための課題も残っている。 それでも、以前より一歩進んだことは確かだ。 Runner’s Ringsが残したいのは、ランナーが積み重ねてきた道のり。 そのアプリを育てる過程にも、一つひとつの挑戦と失敗、改善の記録がある。 走った人生を残すアプリだからこそ、作り続けてきた道のりも残していきたい。 いつか世界のどこかで、まだ出会っていないランナーがRunner’s Ringsを見つけてくれることを願って。
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